沸騰!匿名座談会
2008年 9月 30日

人事部の証言! 報われる努力の仕方、教えます。

あなたが知らない「評価のモノサシ」の中身

成果を出す社員と出せない社員はいったいどこが違うのか。有力人事部が成果を出す社員の働き方、考え方を明らかにする。

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流通 当社に環境安全室という部署があるが、そこの室長は社内資格でいえばグレード6なんだ。ところがほとんどの本社の部門長はグレード7ないし最高位の8に位置づけられている。その彼がなんで俺だけ6なんだと文句を言いにきたことがある。私は彼に「会社への貢献度が高ければグレードも上がる。あなたがやっている環境安全問題は大事な仕事だと思うが、グループ内への貢献が少ないし、そういうことを社内外にアピールするのも足りないのでは」と説明してやった。するとその後、一生懸命に勉強し、環境安全白書を作ったり、社外のパイプを駆使して講演もこなすようになり、その分野では結構な有名人になったんだ。今は関連会社の上席役員をしているよ。

IT 1番気の毒なのは、事業を撤退するほどでもないが、かといって好転する兆しもない部署。しかもそこのベテランだから引き続きやってくれと言われる人。お取り潰しにはならないが、かといって大輪の花も咲くことはない部署にずっといる人は確かにつらい。しかし、そうなればなったでそこのリーダーなり部長にでもなれば、会社はちゃんと見ている。たとえ厳しい環境下でも会社や将来の組織のためにちゃんとやっているのであれば、上司や会社も彼に応えてやらないといけないという気になるし、うちでも実力があると思えば花形部署と同じように処遇しているよ。努力している人間に報いるのは会社の責任だと思っている。

機械 会社にとってプロフィットセンターではないが、必要悪の部署をつくり、あてがい扶持として送られる社員も確かにいる。しかし、それでもやりようはある。もちろん会社の中では浮かばれなかったとしても、個人としてはやり方によってその道のエキスパートになるなど活躍することもできると思うね。

電機 不採算部門に配属されたといっても決していじける必要はない。会社としては使えないから送るということはないし、ある程度彼ならやれるだろうと踏んで送り出しているのは間違いない。本人にとっては修羅場かもしれないし、とくに海外の工場の閉鎖を担当するのであれば、雇用問題を含めていかにうまく処理していくかという能力も問われる。

IT まあうちで海外工場の閉鎖担当として送り出す人材といえば、ピンかキリかでいえば、キリは送らないし、ピンのほうだね。でも超ピンは出さないね。失敗すると有能な人材を失ってしまうことになるからね(笑)。

食品 似たようなケースなんだが、左遷転じて福となした例も結構ある。働き詰めの毎日で消耗してばかりいてはユニークな発想は出てこない。人はゆとりがあってこそアイデアが浮かんでくるものだ。もし閑職に回されたら、そのときこそ好機と捉えることだ。たとえばこれまでやりたくてもできなかった自己啓発の勉強とか資格を取ってもいい。長いビジネスマン生活の充電期と捉えるぐらいの気持ちを持つべきだろう。また考えようによっては何も今の会社にしがみつく必要もない。中小企業診断士とか社会保険労務士の資格を取って開業し、成功している人もいる。力を発揮するフィールドは社内とも限らないし、自身のキャリアを再度見直すことも有益だろう。

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プロフィール

溝上 憲文

ジャーナリスト

みぞうえ・のりふみ●1958年、鹿児島県生まれ。明治大学政経学部卒業。経済誌記者などを経て独立。経営、ビジネス、人事、賃金、年金問題を中心テーマとして活躍中。著書に『年金革命』『隣りの成果主義』『団塊難民』『会社を利用してプロフェッショナルになる』などがある。

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