
【2】 追跡!「リベンジ」あのカリスマ経営者は、いま
ベンチャー企業創始者3人の復活劇
自ら招いた経営不振がそもそもの原因ではあるが、カリスマといわれた創業者がこれほど軽く扱われるのは異例のことだ。
プレジデント編集部 面澤淳市=文 芥川 仁、芳地博之=撮影
「大きな会社の社長をやるのが偉いのか、あるいは有名なことが偉いのか? 僕はそうは思わないんです。自分の生き方を決めるのは自分です」
西はこう断言し、「大学経営を経験したあとはナポレオンや上杉謙信を主人公にした歴史小説を書きたい」と夢を語る。会社経営の道は諦めたのだろうか?
実は昨年3月、西は高級オーディオの販売会社、デジタルドメインを設立し社長に就任した。
「サンフランシスコに住んでいた20年前から高級オーディオを集めています。これまでに費やしたお金は、いい家が1軒建つくらいですよ。研究の第一歩は分析と分類ですから、とにかく実物に触れないとダメです。ですから海外の展示会にもよく足を運んでいます。日帰りで行くこともあるくらい。体はボロボロになりますけどね(笑)」
嬉々として語りながら、西は「この会社で儲けるつもりはありません」と、技術者らしい矜持をのぞかせる。
「高級品マーケットではいいものをつくれば売れますよ。結果として利益がついてくればいいんです」
1セット600万~1000万円のオーディオ装置を販売する。顧客名簿の一番上には、交友関係が復活したビル・ゲイツの名前が書き込んである。(文中敬称略)
面澤 淳市
めんざわ・じゅんいち●1964年、茨城県生まれ。水戸第一高校、法政大学法学部卒。雑誌「財界」などを経てプレジデント編集部へ。著書に『東芝』『ソニー「プレステ2」のマルチ情報革命』など。
武田薬品、富士通、資生堂……。経営者の知られざる素顔を描く。
絶好調企業は必ず効果的な「朝礼」をしている!レポートはこちらから





























