
【人事部の告白】 激変!得する学歴、損する学歴 -1-
ニッポン「学歴社会」の現実と賢い歩き方、教えます
出身大学によって、就職、昇進・昇格は影響するのか。有力企業の人事部が学歴のウソ、ホントを明かす。(全2回)
ジャーナリスト 溝上憲文=文 宇佐見利明=撮影
学歴不問採用は本当にできるのか
食品 一流大学の優秀な学生に内定を出しても、内定辞退も多いね。彼らも業界トップ企業や有名企業を狙っているからそこで内定をもらうと即辞退のメールがくる(笑)。それだけならまだいいが、入社しても第二新卒枠の募集に応募してよその会社に逃げる学生も多い。
化学 頭が痛いね。入社して半年ぐらい経つと誰もが今の仕事を続けていくべきか悩んだり不安に駆られるが、有名大学出身者ほど我慢しないで辞めてしまう。大学のブランド価値があれば、もっと上の企業を狙えるはずだという気持ちが強い。東一早慶クラスは要注意だね。
流通 正直言って煮え湯を何度も呑まされている。頭も切れるし、コミュニケーション能力も抜群だと思って東大生を採用したが、入社後に急に元気がなくなったのでどうしたのかと思っていたらすぐに辞めた。上司に聞いたところでは、プライドが高く、周囲の社員と接していて何でこんな連中と一緒に仕事をしなければいけないのかと思っていた節がある。だから今では有名大学ほど採用面接では慎重にチェックするように言っている。
電機 有名大学の学生ほど企業ブランド意識が強いね。第1、第2志望の企業に落ちて、第3志望のうちに入社してもまだ諦めきれないんだ。そのうえ仕事が辛いとなるともう我慢できないで、第二新卒でブランド企業を目指してしまう。
化学 でもそんなに甘くはない。辞めますという社員にどこに行くのと聞くと、松下電器とかNECとか大手の名前を出すけど、よく聞くと系列の子会社なんだ。彼らにとって価値があるのはブランドだけ。後で後悔することになるのも知らないでね。
溝上 憲文
ジャーナリスト
みぞうえ・のりふみ●1958年、鹿児島県生まれ。明治大学政経学部卒業。経済誌記者などを経て独立。経営、ビジネス、人事、賃金、年金問題を中心テーマとして活躍中。著書に『年金革命』『隣りの成果主義』『団塊難民』『会社を利用してプロフェッショナルになる』などがある。
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