
【2】新・節約マダムが教える「出費半分幸せ2倍」の道
さらばケチケチ道。「ローコストライフ」の神があなたを元気にする
水道代を浮かすため公園で水を汲む、スーパーで野菜の切れ端を拾う……。そんな貧乏臭い“技”はもう古い。
ノンフィクションライター 山田清機=文 向井 渉=撮影
「雇われの身から自由に」岩崎さんの場合
「お金が増えるほど、節約できますね」
岩崎美歩さんが、初めて日本株を単品買いしたのは03年のことだった。以来、投資につぎ込んだ金額は約4000万円。それが、わずか5年で約7000万円に膨れ上がったという。
自作の資産表を見せてもらうと、流動資産、日本株、外国株、外国債券、リート、その他(FX、不動産投資など)の6項目が並び、投資先は合計で26件にも上る。岩崎さんは言う。
「投資って、似ているようで、種目によって全然違うんです。だから、1種類ずつ勉強が必要です。投資関係の本は150冊ぐらい読みました。投資セミナーにも、月に1度は参加しています」
夫は堅い勤め人、岩崎さんも投資の傍らパートに出ており、1000万円以上の世帯収入がある。そのうえ、不動産投資による家賃収入が毎月35万円。にもかかわらず、岩崎さんは激しく節約する。
「以前は底値帳をつくっていました。歯磨き粉はこの店が1番安いとわかれば、ずっとその店で買い続ける。いまは底値帳はつくっていませんが、売り場で1番安いものを買います。牛乳パックなら10円でも安いほうを、バターならグラム換算で最も割安なものを買いますね」
資産総額7000万円の夫婦が、なぜそこまで節約するのか? 理解不能だ。
「ムダにお金を使うぐらいなら、投資に回したいんですよ。私はずっとバレエを習っていますが、投資は私にとってバレエやテニスと同じ。少し上達すると、もっともっと投資に回したくなるんです」
「お金が増えるほど、節約できますね」という言葉の真意は、ここにあったのだ。
山田 清機
ノンフィクションライター
やまだ・せいき●1963年、富山県生まれ。87年早稲田大学政治経済学部卒。大手鉄鋼メーカー、出版社勤務を経て独立。主な著書として『青春支援企業』『卵でピカソを買った男』。
武田薬品、富士通、資生堂……。経営者の知られざる素顔を描く。
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