
【人事部の告白】 激変!得する学歴、損する学歴 -2-
ニッポン「学歴社会」の現実と賢い歩き方、教えます
有名企業は、いったいどの大学を採用し、評価しているのか。有力企業の人事部が学歴のウソ、ホントを明かす。(全2回)
ジャーナリスト 溝上憲文=文 宇佐見利明=撮影
化学 何といっても慶大は早稲田大より毛並みがいいというイメージがある。早大はどちらかというと這い上がってきたバンカラのイメージがある。実際に慶大の学生は中小企業の経営者の子弟とか、大企業の役員の子弟が多いのも事実だよ。スマートさという点では早大より上だ。
電機 親や親戚、友人・知人のしっかりとした人脈を持っているのも魅力だね。人脈の有無というのはビジネスでは決定的に優位なのは間違いない。もちろん、それを持って即商売にしようと思って採用しているわけではないが、誰それの子弟だというだけで印象が変わってくる。
流通 採用試験段階ではわからなかったけど、内定後にある大企業の副社長の息子だと部下から聞いて、落とさなくてよかったなあ、と思ったよ(笑)。
食品 学力的には早大と慶大は甲乙つけがたいけど、大学の持っている雰囲気とか、毛並みのよさ、いいイメージがある。期待値としては早大より慶大が高いのは事実だろうね。
人事部が評価する就職に強い大学とは
広告 息子、娘をどこの大学に入れておけば大企業に入りやすいかという視点で選べば、東大、一橋大、早大、慶大だろうね。東大と早慶では偏差値は違っても、企業に入ることに関しては区別がないね。上智大も入学時の難易度は高いし、校風が好きだから行くという人はいるかもしれないが、企業に入るとすれば東一早慶より1ランク落ちるね。私が親だったら上智に行くなら早慶に行けというだろうね。学校名不問と言っても、企業社会はそう見ているし就職に有利なことは確かだ。
食品 関西でいえば京大、大阪大だろうね。神戸大もあるが、中には東京に本社のある会社は関西なら京大、阪大しか相手にしない、神戸大はあまり採っていないという話も聞くし、数が足りないから神戸大を採るか、という感じだろうね。
電機 理系では東工大も加えるべきじゃないか。就職絶対有利校の超一流大学という点では、東一早慶と東工大、関西では京大、阪大かな。それに十分匹敵する一流大学で、いい学生がいたら採りたいというのが北大、東北大、名古屋大、九州大の旧帝大、それに神戸大。その次に位置するのが1.5流クラス。私立では、上智大、ICU、青学大、立教大、学習院大、明大、中央大。関西では同志社大、関西学院大、立命館大かな。もともとは関学大、同大だけど今や立命館大も同じ目線で見ている企業は多いね。法政大、関西大は微妙だな。同じレベルで見る人事担当者もいれば、やや落ちると見る人もいるね。
溝上 憲文
ジャーナリスト
みぞうえ・のりふみ●1958年、鹿児島県生まれ。明治大学政経学部卒業。経済誌記者などを経て独立。経営、ビジネス、人事、賃金、年金問題を中心テーマとして活躍中。著書に『年金革命』『隣りの成果主義』『団塊難民』『会社を利用してプロフェッショナルになる』などがある。
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