お金・給料の新常識
2008年 12月 3日

冬のボーナス、底値買いのチャンス到来!

投資は安く買って高く売ることで売却益が得られるもので、安く買える今は買い時であり、大きなチャンスといえる。

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この冬の民間企業ボーナス支給額は前年比3.8%減り、2年連続して前年水準を下回ると予想されている(野村証券金融経済研究所調べ)。先々の不安から、しばらくは思い切った消費は控えようと考える人も多いだろう。

では、投資はどうだろうか。私の考えは「余裕があるなら積極的に投資してもいい」である。いうまでもなく、投資は安く買って高く売ることで売却益が得られるもので、安く買える今は買い時であり、大きなチャンスといえる。

実際、日経平均株価が大きく下落した翌日に大幅に反発することが多いのは、安値をチャンスと捉える個人投資家が多いためである。投資信託でも大幅下落の日に多額の買い注文が入り、翌日の相場を押し上げる一因にもなっている。

とはいえ、株式市場は依然として変動が激しい展開となっており、下げては上げ、上げては下げを繰り返している。「底を打ったことを確認してから買ってもいいのではないか」と考えがちだが、うまくタイミングをつかむのは容易ではない。むしろ底を打ったときには投資を本格化させるという心積もりで、ここは手始めに投資を始めておくというスタンスをお勧めしたい。「打診買い」である。

株式投資では、1株あたりの純資産額を表すPBR(株価純資産倍率)や、株価を1株あたりの税引き利益で割ったPER(株価収益率)といった伝統的な指標が参考になる。いずれの指標からも、今回の株安で日本株はかなりの割安水準にまで下がっていることは確認できる。しかし現状、これらの指標を額面どおりに受け取っていいかは疑問が残る。利益が出ていてもキャッシュ不足から破綻に陥るという黒字倒産が起きているためだ。

この時期、銘柄選びに自信がもてない場合は、投資信託、とくにアクティブ運用型のファンドを選択するのもいいだろう。アクティブ運用とは、ファンドマネジャーが銘柄を厳選して投資を行い、日経平均株価などの指数、つまりは市場平均を上回る投資成果をめざすタイプ。

市場全体が好調なときには、指数に連動するインデックス型でも投資効果は得られるが、立ち直りの早い銘柄と時間がかかる銘柄、果ては市場からの退場を余儀なくされる銘柄までもが混在する相場状況では、銘柄選択が重要な鍵を握る。今こそ銘柄選択のノウハウを活用すべきときというわけだ。

また投資信託では、多くの銀行、一部のネット証券で積み立て購入もできる。毎月一定の額で買えるだけの口数が買い付けられるため、安いときには多くの口数を取得できる。当然、保有口数が積み上がっているほど、株価上昇時に得られるリターンも大きくなる。積み立て購入を始めるには適した時期といえるだろう。個別銘柄に投資する場合も、投資信託を活用する場合も、基本は長期保有。今回の金融危機では、新興国の株式も大きな打撃を受けた。しかし将来的な人口増などを考えれば、内需拡大の可能性を秘めた新興国は長期スタンスで考えたい投資対象であることに変わりない。市場が未成熟な分、変動幅は大きく、回復にも時間はかかりそうだが、リスクがとれるのであれば、数年以上のスタンスでBRICs諸国を狙うのも悪くない。

外貨と外債については、利下げが続いている間は手控えたほうが無難。金融絡みの会合のたびに利下げが行われるのではなく、利下げの頻度が落ち着き、金利推移を表すグラフの踊り場が長くなってきたときに検討すれば十分だろう。

リート(不動産投資信託)も内外ともこの冬のボーナスでは様子見。投機資金が引き揚げられたコモディティ(商品)も、積極的に考える必要性は低いだろう。
 では、タンス預金はどうか。円高で輸入品には値下がりも見られるが、電気料金など、値上がりが続いているものもある。タンス預金だと実質的なお金の価値は目減りするので避けたいところだ。

プロフィール

深野 康彦

ファイナンシャルプランナー

ふかの・やすひこ●1962年生まれ。独立系FP会社などを経て、2006年ファイナンシャルリサーチ設立。著書に『家計崩壊「見えないインフレ」時代を生きる知恵』。

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