
飯島 勲|バーの飲食、密会……「首相動静」の裏側を読む
「リーダーの掟」
日本を代表する立場である以上、積極的に自分のスケジュールを公開し、信頼を得ていかねばなりません。
構成=小山唯史 撮影=浜村多恵
ホテルのバーは総理個人の時間か
企業の社長であっても、同じではないでしょうか。社員や第三者から見て、社長としての行動や発言なのか、業界役員としてなのか、個人なのかが、しっかり区別されていれば、結果として、周囲から大きな信頼を勝ちえることができるのです。
たとえば夜の宴会において、社長としての振る舞いなのか、個人としての振る舞いなのかを明確にすれば、支出の仕方も変わってくるはず。特に経費において、人はルーズになってしまうようです。リーダーたるもの、公私混同を疑われるような行為は厳に慎むべきです。
安倍晋三総理の時代、新聞や報道の写真を見ていて大変な危惧を抱いたことがあります。洞爺湖サミットの会場視察時に、安倍総理と横に並んでいる方々が、政府関係の同行者、党関係者、総理の友人とごった煮のような状態になってしまっていて、いま安倍総理がどの顔でどのような役割を担っているのかが国民の目にまったくわからないようになってしまっていた。
安倍内閣は「お友達内閣」と揶揄されたこともありました。このようないい加減なスケジュールを組んでいては、その批判を払拭することは難しいだろうと考えていたのです。
では、どうすればよいのか。
小泉総理が北海道視察をしたとき、空港に向かう途中、当初の予定とは別に札幌プリンスホテルに立ち寄り、関係者との会合がどうしても必要になったことがありました。
この場合でもあくまでも公式な日程の合間の“個人の時間”で、ホテルに休憩をしに立ち寄ったという形式をきちんと整えました。
また、突然まとまった時間が必要となった事態でしたが、あらかじめ「空港到着後休憩」という“日程のノリシロ”を設けておいたので事なきを得たのです。
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