
飯島 勲|バーの飲食、密会……「首相動静」の裏側を読む
「リーダーの掟」
日本を代表する立場である以上、積極的に自分のスケジュールを公開し、信頼を得ていかねばなりません。
構成=小山唯史 撮影=浜村多恵
デタラメばかりの麻生の「首相動静」
麻生総理が毎日ホテルのバーで飲む行為は、一見すると個人のスケジュールです。しかし実際には、党関係者や与党議員との接触をしています。国民の目には不透明にうつっています。
総理大臣に就任した時点で、スケジュールは国民の監視下におかれるものと考えなくてなりません。
いい加減なスケジュールづくりで、国民の信頼を得ることは難しいのではないでしょうか。
新聞には必ず首相の日程を記録した小さな記事があります。昨日、誰が官邸を訪ねて首相と面会したか、総理大臣がどこに行ったか、毎日分刻みで記録してあります。
いわゆる「首相動静」(日経新聞なら「首相官邸」欄)です。「首相動静」は総理が秘書官を通じて発表する“総理の日程”を基に記事を作っています。総理日程は基本的に公開しなければならない原則があるのです。
しかし、その秘書官の発表がデタラメであるとして大問題になっています。麻生総理が「秘書官と食事」という事前の通告とはまったく異なり、公明党の幹部と会合をしていたことがあきらかになったのです。「秘書官と食事」と称する裏で、秘密裏に重要人物と会い、そこで日本国の重要事項が決定されている。
日本国総理の日程は、後世に歴史として残るものです。
麻生総理は一夜で3回も場所を変えて秘書官と食事をするという発表もありました。日中公務で秘書官と会える立場の状況下で、夜にもまた秘書官と打ち合わせを、それもほぼ毎日続けている。こんな総理日程は不見識極まりない。
公明党の幹部と会合を持ったり、与党、経済界の幹部と会合しているにもかかわらず、日程は「秘書官と食事」。私の知る情報では、ほかにも籠脱け(公表された行程とは別に途中でひそかに抜け出す)ばかりのデタラメな日程が頻出しています。
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