
飯島 勲|バーの飲食、密会……「首相動静」の裏側を読む
「リーダーの掟」
日本を代表する立場である以上、積極的に自分のスケジュールを公開し、信頼を得ていかねばなりません。
構成=小山唯史 撮影=浜村多恵
総理の日程は芸術作品である
官邸サイドの根本的な誤りは、総理の日程は隠し通せるわけがないということです。総理は絶対的な権力者であり、誰もが総理と近い人物であることを誇示したくなるのは当然です。
小欄連載第1回でご紹介した“裏動線”を利用し、マスコミを避けて会合を持ったとしても、相手側が総理と会ったことを吹聴してしまえば、必ず露見してしまうのです。国家機密に関わることもあり、すべてを明らかにしてマスコミへ伝えるのは難しいかもしれませんが、必ず露見してしまう虚偽を公に発表するというのは稚拙でしかありません。
私が官邸にいたときは、この総理の動静欄で「芸術作品」を作るつもりで、細心の注意を払っていました。
内閣情報官と小泉総理の面会は、さまざまな時間帯に設定するようにしていました。毎日定時の面会という形にしていると、突発事態が生じたときに異変を察知されてしまうからです。定時以外の緊急面会となれば、「何か起きたのか」となるでしょう。
反対に、普段からさまざまな時間帯に会っていれば、異変は気づかれません。たとえ内閣情報官からの報告内容が実際は重要度の低いものであっても、繰り返し総理に会っていれば、「最新の情報がどんどんタイムリーに報告されている」と、都合よく解釈してくれる人も出てくるでしょう。
武田薬品、富士通、資生堂……。経営者の知られざる素顔を描く。
絶好調企業は必ず効果的な「朝礼」をしている!レポートはこちらから






























