【特別編III】和田アキ子―芸能界の「ゴッド姉ちゃん」40年目の飛翔
CLOSE-UP NIPPON―プレジデントロイタースペシャル
<プレジデントロイターでしか読めない特別インタビュー編>何歳まで歌をうたう?自分の性格は?(全3回)
野地秩嘉=文 尾関裕士=撮影
――聞きにくいことですが、和田さんは何歳まで歌をうたうおつもりですか。
確かに(笑)。よう聞くね(苦笑)。いつまでかはわかりません。ただ、オフマイクで「今あなたにうたいたい」をうたえる間はステージに立ちます。
「今あなたにうたいたい」は加藤登紀子さんが私にくれた曲です。芸能生活20周年の時ですから、もう、20年経ちました。NHKの紅白で大トリを取った時(1998年)、曲の途中からハンドマイクを外して、生の声だけでうたいました。それをオフマイクというんですが、私がやってから、TUBUの前田(亘輝)さんも「僕もやらせてもらいました」と言っていました。
オフマイクでうたうのはほんとにしんどいんです。胸の上の方に空気をいっぱいためて、それから声を出す。紅白で初めてやる前には公園に出かけては、客席全部と集音マイクに届くよう、声を出す練習をしていました。今でも、私、ちょっとストレスがたまると、赤坂プリンスの旧館の庭に出かけていって、人がいないのを確認してから、「ぎゃー」って大声を出す。そうすると、すっきりします。
ですからオフマイクで声が出るうちはいくつでもやります。70歳でも80歳でも。今よりもしわが増えて、しみもできて、お尻も垂れる。でも、真っ赤なドレスに口紅を引いて、ブルースをうたいたい。
そうそう、今、ひとつやりたいライブがあるんです。2日間くらいか。小さな会場で、歌手は私ひとり、ホステスも私だけ。客席はテーブルにして、お酒も出します。私はすべてのテーブルに行って、お客全員と言葉を交わす。乾杯もする。でも、酔った勢いでうたうわけじゃありません。バンドもPAもきっちり用意して、リハーサルももちろんやる。大人を相手にしたエンタテイメントのショーです。ただし、料金はバーンと高い(笑)。ご祝儀もちゃんといただきます(笑)。そんなショーをやりたいな。
野地 秩嘉
ノンフィクション作家
1957年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業。美術プロデューサーを経て作家へ。『キャンティ物語』(幻冬舎文庫)など著書多数。監修・構成した『成功はゴミ箱の中に』(プレジデント社)が10万部のベストセラーになる。
武田薬品、富士通、資生堂……。経営者の知られざる素顔を描く。
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