
飯島 勲|あきらめるのは早い!検察・警察との闘い方指南
「リーダーの掟」
実際の検察・警察と容疑者の攻防は、厳しく、激しいものです。今回はせめぎ合いの方法の一端をお示ししたい。
小山唯史=構成 浜村多恵=撮影
己が正しいと信じるなら、闘え
テレビドラマの殺人事件では、アリバイの破綻、犯人の自供でお話が終わってしまいますが、実際の検察・警察と容疑者の攻防は、もっと厳しく、激しいものです。はっきり言って、日本人は逆境に弱すぎる。自分が正しいと信じるなら、徹頭徹尾、断固闘うべきです。たとえその相手が国家権力であったとしてもです。今回はそうしたせめぎ合いの方法の一端をお示ししたい。
当局は容疑者の目星がついてくると、容疑者の自宅付近に捜査員を派遣し、監視を厳しくします。
容疑者になってしまっているのなら「明日にも逮捕されるのか?」と部屋の片隅で怯えているよりも、合理的な行動で冷静な対処を試みることです。
自宅の周辺に捜査員らしき人影や車の姿が目立ってきたとき、「自分が逮捕されるのか否か」捜査当局の本気度を探る方法があります。
誰かに頼んで、自分の本籍地の役所に行ってもらうのです。そこで、自分の戸籍謄本や住民票が最近誰かに請求されたかどうか確かめてもらう。警察が逮捕令状を取るには、被疑者を特定するために戸籍謄本や住民票が必要です。捜査当局も行政組織の一つ。当然、役所としての法的手順や慣習に従って行動しています。
ニュースでしばしば目にする、容疑者が逮捕や任意同行で車に乗せられていくところ。私は容疑者の服装に注目することにしています。これが実に面白い。
検察・警察に簡単に屈してしまうのは背広にネクタイ姿の容疑者です。本人としては、きちんとした身なりで取り調べに臨もうとしているのでしょうが、これではダメ。不正を働いた企業の経営者や官僚がネクタイ姿で捜査車輛に乗り込んでいく姿を見ると、私は「これは1日で落ちるな」と確信してしまいます。
取り調べの場では、自殺防止のためにまずネクタイが取り上げられてしまいます。ズボンのベルトも同様に外される。眼鏡も手首を切る恐れがあるので外されます。人の品格や威厳を守るあらゆるものが剥ぎ取られてしまう。そんな情けない姿に変えさせられてしまうと、人間、頑張ろうとする意欲が削がれてしまうものです。
一方、ゴムバンドのトレーニングパンツに、足元はスリッパかサンダルという一見だらしない恰好で連行される人を見かけることがあります。こういうケースは取調官も手こずるはずです。その服装から、すでに逮捕の経験があったり、検察のやり方を熟知した人間だと推測することができるからです。検察の追及を、のらりくらりと柳に風とかわす容疑者を想像し、これからくるであろう取り調べの苦労に、私は思いを馳せるのです。
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