社長の仕事術
2009年 2月 07日

なぜトヨタより先に決断できたのか―永守重信

多忙トップ「混迷突破の時間操縦法」大公開

赤字に落ちるか黒字にとどまるかが、企業の生死を分ける分水嶺になった。

東京、地方、海外がそれぞれ100泊ずつ

<strong>日本電産社長 永守重信</strong><br>
1944年、京都府生まれ。67年職業訓練大学校電気科卒業。73年7月、28歳で日本電産を起業後、35年以上社長として同社を率いる。80年代後半から駆動技術に特化した海外展開、M&amp;Aを続けてきた。いまは特に鉄道事業に注目している。「夜明けのこない朝はない。過去300年の不況を調査すると、景気は必ずよくなっている。バブルも国の移動が起こって再燃している」
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日本電産社長 永守重信
1944年、京都府生まれ。67年職業訓練大学校電気科卒業。73年7月、28歳で日本電産を起業後、35年以上社長として同社を率いる。80年代後半から駆動技術に特化した海外展開、M&Aを続けてきた。いまは特に鉄道事業に注目している。「夜明けのこない朝はない。過去300年の不況を調査すると、景気は必ずよくなっている。バブルも国の移動が起こって再燃している」

世界経済に大嵐が吹いている。そのなかで経営の舵取りをしていくには、何をおいても気力の充実が必要だ。そして気力を支えるのは体力である。私は以前から、気力・体力を維持するために次のような規則正しい生活を心がけている。まずはその習慣を披露しよう。

毎朝5時50分に起床し、誰よりも早く6時50分に出社する。仕事に入ってからは、バイオリズムにあわせて時間帯ごとに仕事の中身を決めている。

午前中は頭脳の働きが冴えるので、稟議書などの書類を読み込んだり、難しい文書を作成したりという仕事に充てる。集中力が落ちてくる午後には、人と会って刺激を受ける。それが4時半まで。5時すぎになると再び集中力が高まってくるので、またデスクワークに専念する。

退社時間は、20代のころは夜12時と決めていたが、30代になってからは11時、40代は10時と1時間ずつ早めるように努力し、60代のいまは8時に切り上げている。

ウイークデー以上に集中力を発揮できるのは休日だ。土曜日は役員会の日と決めているので、電話も来客もない日曜日はとくに貴重である。長時間かけて、社内報や講演などの原稿を書く。

仕事を離れても無駄なことは一切しない。経営に集中するため45歳で酒はやめたし、ゴルフや囲碁など時間のかかる趣味もあえて遠ざけている。その代わり、健康維持のために週4万5000歩以上を必ず歩く。

そして、目覚めたらすぐ「フル稼働」できるよう夜12時から12時半には床に就き、熟睡する――。

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