暮らしの裏ワザ事典
2009年 4月 29日

「通えないリゾート」では意味がない

住み替え、建て替えの裏ワザ【12】リゾート戸建て

リゾートの中古物件を見てみると、ほとんど使用されないまま売却されているケースが少なくない。

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リゾートの中古物件を見てみると、ほとんど使用されないまま売却されているケースが少なくない。これは別荘が欲しいという憧れだけで、事前の情報収集も資金繰りの検討もなく購入してしまった人たちの失敗の結果。こんな無駄なお金の使い方をしないためには、それなりの事前準備が必要だ。

最初に考えたいのは立地。本格的なリタイア前で週末をリゾートで過ごすのであれば車で行きやすい場所を選ぶのが基本だ。目安はドアツードアで2時間以内。1年に1回行くだけなら5時間でもいいが、月に1回以上、あるいは毎週通うなら、辛くならない片道2時間が限度だ。また、リゾート生活の足は車。車利用が前提だ。

その時間内で考えると首都圏の東側に住んでいる人なら箱根や熱海より、那須や日光が行きやすいだろうし、逆に世田谷に住んでいる人なら箱根や熱海、伊豆がいいだろう。リゾートへ行く前に都心の渋滞で時間を使ってしまうのはもったいない。

おおまかに場所を決めたら、次に最低1年間はその場所に通って季節ごとの変化を見てみよう。そうすれば夏の軽井沢は渋滞がひどいとか、冬の那須はかなり寒いとか、1度行っただけではわからないことが見えてくる。あるいは2度、3度と通ってみたら、飽きてしまうこともある。少なくとも1年通って飽きなければ、買っても行かなくなるような事態は避けられる。

通い方にもコツがある。最初は旅館やホテルなどに泊まるなどして、次は貸し別荘で週末、さらに1週間滞在などと少しずつ期間を長くしていくのだ。こうすると、その土地との相性のほかに自分がリゾート暮らしに向いているかどうかもわかる。

都心の暮らしと違い、リゾート暮らしは不便を楽しむものだ。テレビ番組数の少ない、近くにビデオ屋さんもない状態で自分の時間をどう過ごすか。ゴルフや釣り、園芸、陶芸など何かものを作る、集中する趣味があればいいが、そうした時間の使い方ができない人には、リゾートは退屈な場所になってしまう。

さらに夫婦で共通の趣味があればベスト。もちろん、夫婦で一緒のことをするのでなくても、夫が野菜を作り、妻が料理をするのでもいい。リゾート暮らしでは夫婦が協力しあうのが大事だからだ。

少々脱線になるが、別荘購入には妻の協力は必須と考えておこう。例えば別荘から電車で出社するときには妻に車で送迎してもらう必要があるだろうし、ご近所付き合いのきっかけづくりも女性のほうが得意だ。

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プロフィール

石井 成光

エージェントサービス代表取締役

不動産営業マンを経てエージェントサービスを設立、代表に。日本版バイヤーズエージェントとして100%買い主の味方に徹した不動産サービスを展開中(http://asyura.net/)。著書に『だまされずにマンション・住宅を買う方法』。

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