
人生をゼロからやり直したいとき―箭内道彦
「より元気に生きる」ための全課題14【13】
いつカツラを被るか、だと思うんです。脱ぐ、でもいいんですけど。
須藤靖貴=構成 吉次史成=撮影
「もったいない」という言葉はリセットの大敵です。決して自分で言ってはいけません。他人に言わせる。「博報堂に入ったのに、なんで辞めちゃうの。もったいない」と驚かれると、いい気分です。かなり思い切ったんだなって思えて。
皆さんもそうです。リセットするチャンスは案外多いはずなのに、それをあまり自覚してないんですよ。小学校から中学、中学から高校、そして大学に進んで上京する際には、短いスパンでリセットのチャンスが訪れていた。就職するとチャンスが激減するようにも思えますが、異動だの長期休暇など、ちょこちょこあったはずなんです。チャンスをつかまえる自覚があれば、寝て起きるだけでリセットできます。
会社が倒産したり、リストラされてしまったとします。これはもう、カツラを被るビッグチャンス(笑)。「もったいない」もヘチマもない。強制的に周囲の環境が変わるわけですから。劇的にリセットしても誰からも文句が出ません。
失敗というのはほとんどが自滅です。ダメだと思うからダメになる。リセットしてゼロからやり直せば、なんらかの形で成功します。固執するよりもリセット力を高めるほうが絶対に得です。20年勤めた会社をリストラされても、培った力がある。それまでのジャンルのエッセンスを別のジャンルに持ち込めて、新しいことを熱意を持ってできる。リバウンド力とでもいうんでしょうか。
再就職活動で苦労していても、それはリバウンド力を高めている途中なんです。自分の姿をドキュメント番組が密着取材してると想像してみるのもいいでしょう。リバウンド力を高めて、人生でもうひと花もふた花も咲かせましょう!
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