達人のテクニック
2009年 5月 28日

人生をゼロからやり直したいとき―箭内道彦

「より元気に生きる」ための全課題14【13】

いつカツラを被るか、だと思うんです。脱ぐ、でもいいんですけど。

「おまえ昔のままだな」は決して褒め言葉ではない

倒産、リストラは「カツラ」を被るビッグチャンスである!<br>
<strong>クリエーター 箭内道彦</strong>●1964年生まれ。東京芸術大学美術学部デザイン科卒。博報堂を経て、「風とロック」を設立。近著に、『サラリーマン合気道』。
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倒産、リストラは「カツラ」を被るビッグチャンスである!
クリエーター 箭内道彦●1964年生まれ。東京芸術大学美術学部デザイン科卒。博報堂を経て、「風とロック」を設立。近著に、『サラリーマン合気道』。

いつカツラを被るか、だと思うんです。脱ぐ、でもいいんですけど。

人生をゼロからやり直す。リセット力ですね。会社勤めの人が、突然カツラを被るというのはとても難しいですよね。学生時代、夏休み明けに同級生の女の子の顔が変わっていたことがあって。目を二重にしたんですね。久しぶりだと、それほど劇的な変化には見えない。彼女なりにタイミングを考えたんでしょう。

なにかを変えたいと思っている。でも、なかなかできない。自身の問題としてだけではなく、周囲を慮ってしまう優しさがあるからです。リセットすることは自分の過去を捨てること。そのときに、周囲を裏切ったような気持ちを抱いてしまう。同窓会などで小中学校の友人に会って、「おまえ、変わったな」と言われるのと「おまえ、全然変わらないな」と、どちらが褒め言葉に聞こえますか。たぶん「変わらない」のほうでしょう。変わらないことって安心感を与えるんですね。

ぼくはリセットが大好きで、昔の友達に会うのが大の苦手。必ず「変わったな」と言われてしまう。「昔はすごく純粋だったよな」とか(笑)。

リセット力を高めるには、まずは外見。髪形でも服装でも、外見を変える。手っ取りばやいことがいい。さっぱりと坊主頭にしてもいいし、渋めの好みを原色ベースの明るい服装に変えてもいい。周囲に宣言する意味が大きいんです。中身、性格や行動を変えるというのが日本人の精神性に合っているのかもしれませんけど、リセット力がない状態でいきなりやるのは難しい。それまでの人生は尊いものだから、きっぱりリセットしにくいんでしょう。「ここまで頑張ってきたんだから、もったいない」なんて思っちゃう。

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