暮らしの裏ワザ事典
2009年 6月 13日

老後のセックス処理問題

近頃では、「恋心」や「性」に関心を持ち続ければ、張りのある熟年ライフが送れると言われるようになった。

キーワード: 介護・福祉 夫婦・家族
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デリヘルは「派遣型ファッションヘルス」を指し、ソープランドやファッションヘルスと異なり、無店舗型の性風俗特殊営業として法的に認められた業態だ。東京・大塚の雑居ビルにある会員制の性風俗エステ店には、地方から通ってくる高齢者も数多くいる。高齢客の実態を店長のA氏はこう語る。

「お年寄りが風俗店を訪れるのは、癒やしと若返りを求めているんだと思います」
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「お年寄りが風俗店を訪れるのは、癒やしと若返りを求めているんだと思います」

「月に1回通ってくる75歳のBさんは、宇都宮から新幹線に乗って来ます。一時期、狭心症を患って間があきましたが、今は健康に気を使って酒もタバコもやめたようです。性的処理というよりも、若い女の子と肌を触れ合う楽しみのために2時間近くかけてやってきます」

シニア客には現役の社長もいれば年金生活者もいる。2カ月に1度、15日の年金支給日後の月半ばに来るのだという。性的サービスは周辺のビジネスホテルやラブホテルで受けるシステム。料金は2時間コースで2万円(ホテル代別)。初めての客は入会費の3000円が必要になる。

介護ヘルパーの経験者で、給与の安さに転職し、人気で常に三本の指に入るC嬢はこう話す。

「お年寄りが風俗店を訪れるのは、癒やしと若返りを求めているんだと思います。『添い寝をしてくれるだけでいい』という81歳のお客様もいますが、『俺は死ぬまで性欲はなくならないだろうな』と話す人もいましたね」

もちろんこのほかにも性感マッサージ(平均1万2000円)やソープランド(平均3万円)といった昔ながらの風俗店を利用する高齢者も多いという。婚外セックスの是非はともかく、ボーヴォワールは「老人の性は、欲望することを欲望する」と喝破したが、いくつになっても男性にとって「『性』は男性性への回帰」への強い願望なのかもしれない。“ときめき”もなく無気力に老いていくか、恋愛などで一度きりの人生でもう一度艶やかな時間を送るのかは、本人が一歩踏み出すかどうかである。

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プロフィール

吉田 茂人

ジャーナリスト。『文藝春秋』記者、ビジネス誌編集長を経て現在に至る。共著に『金利を動かす男』がある。

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