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2009年 6月 20日

民主党政権を挫く「魔の火薬倉庫」

「熱狂なき支持」でも第一党は確実。政権交代の足音が近づいているが……

<7/13最新号からチョイ読み>「自民190、民主は230」。刻々と迫る解散総選挙の票読みを自民党選対筋はこう弾く。

キーワード: ライバル・競合 選挙
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政治風土も日米では違う。日本の政治風土は、よくも悪くもウエットだ。人事に時間をかけると猟官運動が激しくなりかねない。政権移行期間中、鳩山氏や小沢氏の私邸前に入閣待望議員が列をなすような光景がテレビ映像で映し出されるようなことになれば、新政権への期待は最初からしぼんでしまう。

民主党は「官僚内閣制」打破で一致するが、その道筋については微妙な温度差、「流派の違い」がある。

長妻氏らは官僚への敵意を剥き出しにする。例えば、公務員が重過失を犯した場合に個人で弁償させる予算執行職員責任法を改正し、ただの過失でも賠償責任を問うようにしようという構想を持つ。公務員が震え上がるような話だが、国民受けはするだろう。

一方、もう少し現実的な考え方がある。元通産官僚で内閣副参事官として官邸勤務の経験もある松井孝治参院議員らだ。彼らは官僚を動かす勘所を心得ていて、民間から政治任用してもいいポスト、官僚でしか務められないポストの色分けもできる。だが、長妻氏らから見ると「官僚に甘い」と映ることもある。

菅氏の立ち位置も複雑だ。菅氏は96年、厚生相として薬害エイズの真相解明を進めたときから、官僚支配の打破をライフワークにしてきた。6月には月刊誌に「民主党政権のめざす国のかたち」という論文を寄稿。さらに「政治主導」の先進国・英国を訪問した。こういった言動は、党内の二流派の上に自身が君臨し、新政権づくりの主導的役割を果たす意思表明だ。しかし、こんな菅氏の言動に対し「スタンドプレーだ」との批判もある。

「友愛」は「美しい国」の二の舞いになりかねない

鳩山氏と言えば「友愛」だ。フランス革命の「自由・平等・友愛(博愛)」からきた言葉で、鳩山氏の祖父で元首相の一郎氏が翻訳して日本に広めた。鳩山氏は86年、衆院議員に初当選以来、この言葉にこだわり続けてきた。衆院選のマニフェストの表紙にも「友愛」の文字が躍る予定だ。

だがこの言葉は、あまりに曖昧だ。安倍晋三元首相は、キャッチフレーズとして掲げた「美しい国」の具体像を国民に示せぬまま国民の支持を失い、退場した。「友愛」も「美しい国」の二の舞いになりかねない。

友愛の実例として鳩山氏は、ボランティア参加で学力が上がった学校や、障害者が誇りを持って働いている施設を挙げている。ボランティア、NPOなどと共生しながら精神的に豊かな社会をつくることをイメージしていることはわかる。そこに誰も異論はないだろうが「きれいごと」にも聞こえる。より具体的政策に落とし込むのが急務となる。

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