部課長の基本
2009年 6月 21日

毎日17時半から実施「夕礼」の思わぬ副産物

CTCテクノロジー編(1)

夕方の朝礼、つまり、「夕礼」をやることで残業を減らすことに成功した会社がある。

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夕方の朝礼、つまり、「夕礼」をやることで残業を減らすことに成功した会社がある。それがCTCテクノロジー。伊藤忠テクノソリューションズの子会社で、コンピュータ機器の保守、運用、そしてシステムの構築を行っている。社員数は約1700人、拠点は全国に100カ所ある。

残業すると答える人は少数派。これなら上司が残業しているから帰りにくいということはなさそうだ。
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残業すると答える人は少数派。これなら上司が残業しているから帰りにくいということはなさそうだ。

業務の性質上、社員は契約先の企業へ出かけていることが多い。また、契約先への直行や直帰もある。そこで社員同士のコミュニケーションを深めるため、また作業上の「危険予知」をしヒューマンエラーを防止するため、7年ほど前から始業の午前9時と同時に朝礼を始めた。そして朝礼の習慣が根付いた頃、社員のなかから「夕方もやりたい」という声が上がったのである。

夕礼が始まったきっかけについて、東京城西カスタマーサービス部の辺見彰人氏はこう語る。

「当社は契約先での夜間作業もあります。それに携わる社員は朝礼にはなかなか出てこられません。そこで、夕礼を追加して、お互いの業務内容をきっちりと把握できるようにしようと思ったのです」

こうして毎日、午後5時半から夕礼がスタートしたのだが、思わぬ副産物があった。それが残業時間の減少だ。

「夕礼のなかで、残業予定の有無を全員に問いかけています。そして、ひとりの社員が残業したいと申し出たら、みんなで内容を検討します。手助けして早く終わるような仕事ならみんなで取り組みます」(辺見氏)

残業を減らすために、企業はさまざまな方策を立てている。照明や暖房を強制的に消したり、ノー残業デーを設けたり……。ところが同社では上からの命令でなく、社員同士の話し合いで残業を減らすことに成功した。この結果は親会社の伊藤忠テクノソリューションズにも伝わり、今では親会社でも夕礼を行っている。

プロフィール

野地 秩嘉

ノンフィクション作家

1957年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業。美術プロデューサーを経て作家へ。『キャンティ物語』(幻冬舎文庫)など著書多数。監修・構成した『成功はゴミ箱の中に』(プレジデント社)が10万部のベストセラーになる。

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