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2009年 6月 21日

「アートの五輪」第53回ヴェネチアビエンナーレ(1)

ビジネスマンのための「現代アートABC」【第28回】

今年も2年ぶりに、地元の人々も楽しみにしているヴェネチアビエンナーレが始まりました。

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フィンランド、ノルウェー、スウェーデンの作家による北欧館。「コレクターの家」を皮肉たっぷりに再現した。
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フィンランド、ノルウェー、スウェーデンの作家による北欧館。「コレクターの家」を皮肉たっぷりに再現した。

例えば、ニューヨークとロンドンで活躍しているイギリス人のリアム・ギリックがドイツ館の、アムステルダム在住で中国系インドネシア人とオーストラリア人の両親を持つフィオナ・タンがオランダ館の代表というように、今までの国籍にとらわれない自由な選出に変化しつつあります。

さらにデンマーク館と北欧館(フィンランド、ノルウェー、スウェーデン)は、24名ものアーティストを代表にして「The Collectors」という共同のテーマで、デンマーク館は架空の売りに出た不動産物件、そして北欧館はコレクターの家という展示を行っています。

さらにいえば、コレクターの家に飾ってある作品は、一筋縄ではいかないものが多く、ヴォルフガング・ティルマンスのエロティックな作品や、マウリッツオ・カテランによるコレクター本人らしい男性はプールで溺れているといった風刺が効いた作品となっています。

今年のディレクターはダニエル・バーンバウム。彼の企画展ではテーマとして「Fare Mondi/Making Worlds/制造世界」が掲げられました。それについては次回詳しくご報告します。

>>ヴェネチアビエンナーレ公式ホームページ(英語・イタリア語)

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プロフィール

山口 裕美

Yumi Yamaguchi●アートプロデューサー&アートジャーナリスト。アーティストをもっとも近くから応援するその活動から「現代アートのチアリーダー」の異名を持つ。ウェブサイト、トウキョウトラッシュを主宰。アート系NPO法人芸術振興市民の会(CLA)理事。エレクトロニックアートの祭典「eAT金沢99」の総合プロデューサー、2004年ARS ELECTRONICA ネットビジョン審査員。著書に「TOKYO TRASH web the book」(美術出版社)、「現代アート入門の入門」(光文社新書)、「COOL JAPAN-疾走する日本現代アート」(BNN新社)、「芸術のグランドデザイン」(弘文堂)、「Warriors of Art」(講談社インターナショナル)、最新刊「The Power of Japanese Contemporary Art」(アスキー)がある。

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