
【40歳】資産が減らない「鉄板運用プラン」
40歳・50歳・60歳 年代別マネー運用術を指南
目前に教育資金の壁が立ちはだかる40歳前後。老後資金づくりをいつから始めるかは、子どもの年齢に合わせて考えよう。
ファイナンシャル・リサーチ代表 深野康彦 構成=有山典子
節約だけでは危ない。
こんな時代ならではの資産運用方法を伝授
相場が下がって資産が半分になってしまった。運用なんてもうコリゴリ……昨年からこんな声をよく耳にする。そして、さらなる景気悪化のなか、ますます財布のヒモをかたく閉ざし、節約して余ったお金が普通預金に滞留する。今、そうした資産運用の凍結現象が起きているようだ。
しかし、その間にも確実に老後は近づいている。年金が足りないという現実は、何も変わっていないのだ。ここは、改めて老後資金の確保に向けた資産運用に目を向けていただきたい。
そうはいっても、ロクな商品がないじゃないか! そんな声が聞こえそうだ。だが、資産運用とは儲かる商品を探すことではない。利回りが低くても安定した商品と、大きな利益を狙えるもののリスクもある商品を組み合わせて安定した収益を得るのが、資産運用のもっとも大切なポイントだ。
たとえば、資産をすべて株式につぎ込んでいたときに株価が半分に下がれば、資産価値も半分になる。だが、80%が元本保証型商品で、株式を20%だけにしていれば、資産全体で見れば損失は10%に抑えられる。こうしたポートフォリオの考え方に基づいて運用していれば、今回の相場下落でも「資産が半分になってしまった!」と嘆くことはなかったはずだ。
老後資金の運用には、時間が味方してくれる。定年退職までに10年、20年といった期間があれば、損失が出てもリカバーするチャンスがある。また、老後資金の積み立てにリスク商品を毎月一定額ずつ積み立てる方法を選べば、価格が高いときには少ない数量を購入し、価格が安いときにはたくさんの数量を購入する“ドル・コスト平均法”の効果で購入価格が平均化され、長期では安定的に老後資金を増やすことが可能だ。
さらに、定年退職後の期間は長い。60歳の人の平均余命は男性で約22年、女性だと約28年もある(平成19年・厚生労働省「簡易生命表」より)。使うまでに長い期間がある資金なら、比較的リスクの高い運用を取り入れることもできるだろう。
深野 康彦
ファイナンシャルプランナー
ふかの・やすひこ●1962年生まれ。独立系FP会社などを経て、2006年ファイナンシャルリサーチ設立。著書に『家計崩壊「見えないインフレ」時代を生きる知恵』。
武田薬品、富士通、資生堂……。経営者の知られざる素顔を描く。
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