
既存メーカーのジーンズなどを扱う小売りチェーンからSPA(製造小売り)によるブランドビジネスへ、事業のあり方を大転換しようとしていたころ出合ったのがこの本。読んでみて「なるほど」と膝を打った。私たちの取り組みや考え方をうまく整理してくれている、と感じたからだ。
ベンツやナイキのように、社員自身が「顧客以上の顧客」となり、顧客の期待と現実とのギャップを理解すること。これが強いブランドをつくるための条件だと著者は指摘する。当社では店のスタッフが「着たい」と感じるような洋服を企画・販売する現場基点の商品企画を推進しているが、本書が私の考えを補強してくれたからこそ、新しい道へ踏み込むことができたのだと思う。いまでも社員研修などの際に一読を勧めている。
■『パワー・ブランドの本質』 片平秀貴著 ダイヤモンド社
武田薬品、富士通、資生堂……。経営者の知られざる素顔を描く。
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