
【3】心配性タイプ「でも、失敗するのが怖い!」
6タイプ別「グズ、後回し、大慌て」の克服法
マイナスのことばかりを想像して、身動きが取れなくなっているのが心配性タイプのグズ人間です。
立正大学心理学部教授・文学博士 齊藤 勇 構成=村上 敬
物事にはいい面と悪い面がありますが、マイナスのことばかりを想像して、身動きが取れなくなっているのが心配性タイプのグズ人間です。このタイプは大事なプレゼンを控えていても、「突っ込んだ質問をされたらどうしよう」「うまく説明できなかったら恥をかく」というように、自分が失敗するシーンを次々に頭に浮かべてしまいます。
失敗を過度に恐れるという点では、完璧主義タイプとよく似ています。ただ、完璧主義タイプは自尊心が強く自分の足りないところを徹底的に隠しますが、心配性タイプは逆に能力不足を周囲に積極的にアピールし、アドバイスやサポートを求めます。いわば依存心が強く、自分ではなにも解決しようとしない点がこのタイプの特徴です。
ビジネスにリスクはつきもので、決断がつねに最善の結果を導くとは限りません。もちろん本人も、それはよく理解しています。だからこそ、まわりにすべてを委ねて責任を回避したいという気持ちが湧いてきて、決断を避けるようになってしまう。自分だけは安全地帯にいたいという心理が強く働いているわけです。
しかし、ビジネスを取り巻く環境が目まぐるしく変わるいまは、リスクを取るよりリスクを取らずに同じところに留まっているほうがリスクが高いという時代です。失点覚悟で前に進む勇気を持たなければ、心配性タイプのグズ人間はいずれ淘汰されることになるでしょう。
齊藤 勇
立正大学心理学部教授・文学博士
さいとう・いさむ●1943年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。専門は対人心理学。『「時間どろぼう」を退治する方法』『見た目でわかる外見心理学』『心理分析ができる本』など著書多数。
武田薬品、富士通、資生堂……。経営者の知られざる素顔を描く。
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