お金・給料の新常識
2009年 7月 04日

リタイア後の「超鉄板」ポートフォリオ

「アフター会社人生」準備&建て直し大作戦:貯金と金融資産

株式だけの積極的投資だけでは危険で、預貯金や債券をベースとしたディフェンシブな運用が基本だろう。

■検証!そのとき私はどう対処したか

300万円で購入した豪州ドルが半分近くに減った

ここ数年の好景気で「これはチャンス」とばかりに積極的な投資をしてきた人も多いが、昨年発生した金融危機で世界の証券市場は急落。「今や元本割れは8割以上」といわれる中、積極的に投資した彼らは今どうしているのだろうか。

自営業のAさん(男性、50代)は、2008年1月に「金利が日本円の5倍もあった」豪ドルの定期預金を、銀行の窓口で勧められるままに始めた。貯蓄額の半分の300万円を投資に充てた。当時の為替レートは1豪ドル=100円超だったが、今では60円を割り込んでいる。

「日本円に換算すると半分近くに減ってます。初めての投資でここまで損をするとは……。最近は飲みに行くのも気が引けて、家で過ごすことが増えました。投資はもうこりごり」

これは損を覚悟で、いったん売却するべきだろうか?

「いえいえ、豪ドルは円安に対する保険として持つには一番いい通貨ですから、買ったことを忘れて持ち続けるべきです」(FPの浅井秀一さん)

だが、市場の急落に合わせてAさんが失った虎の子資金と心の傷は、相場の回復まで癒えそうもない。

「50+」世代より若い人たちも大切な預貯金を失っている。IT企業勤務のBさん(男性、40代)は、会社の401k(確定拠出型年金)制度の導入を機に、勉強のために2年前から投資を始めた。

「ニュースで中国やインドなどの新興国が大きく成長し、原油や金などの資源価格が上がっていると知り、『これは期待できる』と思いました。500万円の貯蓄から100万円を使い、資源株に投資するファンドと、新興国の株式と債券に投資するファンドを購入しました。また月々1万円ずつ積立投資を始めました」

ところが、昨年の夏以降、相場が大きく崩れ、ファンドの価格も下落。買ったときの半分近くまで下がったものもある、とため息をつく。

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プロフィール

浅井 秀一

ストックアンドフロー代表取締役。ファイナンシャル・プランナー。雑誌や新聞での原稿執筆、テレビ出演や講演会などFP界の第一線で活躍中。

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