
1日は自分の意思でデザインすべき
「年収2000万社員vs500万社員」実労半分、成果5倍の法則30【1】
1週間168時間の使い方次第で、人生の満足感は劇的に変わる。
経営コンサルタント 小宮一慶 構成=荻野進介
「時は金なり」――時間を自分の意志で使えば、将来、お金になって返ってくる。1週間168時間の使い方次第で、人生の満足感は劇的に変わる。時間、お金、仕事に対する高生産人間の意識を見てみよう。時間をコントロールするためのヒントが見つかるはずだ。
貧富の差、能力の有無、容貌のよしあし、学歴の上下……何もかも不平等に思える世の中ですが、そんな中でも、すべての人間に平等に与えられているものがあります。時間です。ところが、多くの人が誤解しているのです。1日は有限の24時間、その中で時間に使われるのが我々人間だ、と。違うのです。本来、時間は使うものであって、1日は自分の意志でデザインすべきものなのです。ここで、「そうか、お金と同じなんだ」と思った人、その通りです。お金も時間も、自分でコントロールすべきものなのです。
逆に、お金を生むための最も貴重なリソースが時間なのだともいえます。時間を自分の意のままに管理することができれば仕事がうまくいき、収入も増え、生活に余裕ができ、その活力が明日の仕事のエネルギーになる。こうやって人生のよい循環が回り始めるのです。
ここでは、年収2000万円以上の人と同500万円台の人、各500人、計1000人に実施した比較調査の結果を解説しながら、高生産人間と低生産人間の時間やお金に関する行動パターンの違いを見ていきましょう。
最初は、「時間の把握」についてです。
「1週間168時間を何にどのくらい使っているかおおよそ把握している」という設問で、さっそく顕著な差が出ています1日は自分の意志でデザインすべき(法則1)。把握しなければコントロールは不可能ですから、時間コントロールの前提がまさにこれです。それには1日に取り組むべき仕事の範囲である「スコープ・オブ・ワーク」を確認しておくことが必要です。スコープ・オブ・ワークがわかれば、1日の仕事の時間配分を決めることができ、安心感や心の余裕が生まれます。
年収の高い人は、スケジュールを立てる能力や意志の力も強いようです。「1週間のうちで、その曜日にやると決めていることがある」で「あてはまる」と答えた2000万円以上の人は、500万円台に比べ、10ポイント以上も多くなっています。逆に、年収の低い人には意志の力が弱く、しかも時間の使い方がうまくないと自覚している人が多いようです(法則2)。「ついダラダラしたり、目的なく時間を過ごすことがよくある」で、「あてはまる」と答えた人は2000万円以上の人が40.4%、500万円台の人は46.2%でした(法則3)。
小宮 一慶
1957年、大阪府生まれ。81年、京都大学法学部卒業後、東京銀行入行。86年、アメリカのダートマス大学経営大学院でMBA取得。帰国後、経営戦略情報システム、M&A業務に携わったのち、岡本アソシエイツ取締役に就任。国際コンサルティングを手がける。93年、カンボジアPKOに国際選挙監視員として参加。94年より、日本福祉サービス(現セントケア)にて、在宅介護問題に取り組む。96年、小宮コンサルタンツを設立。コンサルタント、非常勤取締役、監査役として企業経営の助言を行うほか、講演、著書を通じてビジネスマンに必要な基本スキルについて、わかりやすい言葉で指南している。明治大学大学院会計専門職研究科特任教授。近著に『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』(ディスカヴァー21)、『ビジネスマンのための「読書力」養成講座』(ディスカヴァー21)、『「1秒!」で財務諸表を読む方法』(東洋経済新報社)、『お金を知る技術 殖やす技術』(朝日新書)などがある。
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