
長期目標は無理でも月間目標を立てる
「年収2000万社員vs500万社員」実労半分、成果5倍の法則30【2】
時間コントロールをもっとわかりやすく言うと、能動的、自発的に時間を使うことです。
経営コンサルタント 小宮一慶 構成=荻野進介
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「長期目標を立てている」人の割合は、2000万円以上が18.0ポイントも高くなっています。2000万円以上のほうが時間コントロールに長けている様子が時間の把握に関する設問からわかりましたが、長期目標を立てていることとも大いに関係していると思われます。短期目標は500万円の人も半分以上が立てていますが、割合は2000万円以上のほうが高くなっています(法則6)。
一般的に若い人ほど長期目標を立てるのが苦手です。今回の調査対象者の平均年齢を見ると、500万円台が2000万円以上より低くなっていますから、年齢の影響もあるのでしょう。苦手だという人には、私は「まずは月間目標を立てなさい」とアドバイスします。3年、5年の長期目標は無理でも、月間目標なら立てられるのではないでしょうか。
仕事上のことはもちろんですが、映画や会食といったプライベートな事項でもよいのです。それを毎月決めて、スケジュールに落とし込み、できたかどうか必ず振り返る。ある程度やると、これが習慣になります。そうなるとしめたもので、年間目標はもちろん、10年単位の超長期目標が自然に立てられるようになり、自分の人生をコントロールしている気持ちになれます。この感覚が大切なのです。
「散歩のついでに富士山に登った人はいない」という名言がありますが、まさにそうで、富士山に登りたいなら、いつ決行し、それまでに何を準備しておくかというスケジュールづくりが絶対に必要なのです。
ここでポイントになるのが「長期と短期の両方を組み合わせる」ことです。非常に顕著な差が出ており、実行している人の割合は20ポイント近くも2000万円以上の人が500万円台を上回っています(法則5)。私自身は年単位の長期目標を必ず持ち、しかもそれを月間目標に毎月、落とし込んでいます。具体的には、月初めに、その月にやるべきことを決め、実行するように努めています。
目標の具体化も、大切です。「目標を具体的な行動計画に落とし込んでいる」「目標を数値化している」では、それぞれ14.6ポイント、10.6ポイントも高くなっています(法則7)。年収の高い人のほうが「やるべきこと」が具体化・可視化されているのです。目標の具体化ができたら、あとは徹底的に実行することです。そのために必要なのが、また時間です。そこで、「必達事項を行うための時間をスケジュールから天引きしている」ことが必要です。ここでも2000万円以上の数値が7.6ポイントも高くなっています(法則8)。目標達成のための時間だけではなく、2000万円以上の人は将来を見据えた時間もきちんと確保し、よく勉強していることがうかがえます。
小宮 一慶
1957年、大阪府生まれ。81年、京都大学法学部卒業後、東京銀行入行。86年、アメリカのダートマス大学経営大学院でMBA取得。帰国後、経営戦略情報システム、M&A業務に携わったのち、岡本アソシエイツ取締役に就任。国際コンサルティングを手がける。93年、カンボジアPKOに国際選挙監視員として参加。94年より、日本福祉サービス(現セントケア)にて、在宅介護問題に取り組む。96年、小宮コンサルタンツを設立。コンサルタント、非常勤取締役、監査役として企業経営の助言を行うほか、講演、著書を通じてビジネスマンに必要な基本スキルについて、わかりやすい言葉で指南している。明治大学大学院会計専門職研究科特任教授。近著に『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』(ディスカヴァー21)、『ビジネスマンのための「読書力」養成講座』(ディスカヴァー21)、『「1秒!」で財務諸表を読む方法』(東洋経済新報社)、『お金を知る技術 殖やす技術』(朝日新書)などがある。
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