達人のテクニック
2009年 8月 13日

時間のコントロールでお金を手に入れる

「年収2000万社員vs500万社員」実労半分、成果5倍の法則30【5】

暗くなる必要はまったくありません。まず時間をコントロールしてみてください。

>>「『年収2000万社員vs500万社員』、成果5倍の法則30」の目次はこちら

法則(24)~(27)
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法則(24)~(27)

3つ目は、スキマ時間についてです。一般的に、2000万円以上の人のほうが500万円台の人より、やるべき仕事が多いはず。「急に時間が空いたときにやることを決めている」では2000万円以上のほうが若干数字は高めです(法則24)。「メールチェックなど仕事関連に使っている」割合が10ポイント以上高いのも納得がいきますが(法則26)、18.6%と34.6%で倍近い差が「勉強や教養の時間にあてるよう、本などを持ち歩いている」です(法則25)。

先ほどの通勤の時間を勉強、教養にあてる人が多かったデータと同じですが、2000万円以上の人は向上心が非常に強いのでしょう。同じく、通勤時間を娯楽や休憩に使う人が500万円台の人には多かったのですが、スキマ時間を「娯楽、息抜きに使う」でも同じような結果が出ています(法則26)。

おそらく、500万円台の人は仕事があまり楽しくないのでしょう。楽しくないから、スキマ時間ができたら、仕事以外のことに目が向いてしまう。だからといって、500万円台の人が仕事に対して不真面目かというとそうではありません。誌面には掲載していませんが、「締め切りギリギリでも、100%の完成度を目指すか」という設問に対して、年収による差はありませんでした。「仕事はきっちりやりたい」と誰でも思っているのです。では何が原因か。

感じるのは、500万円台の人は理想と現実のギャップに悩んでいるのではないかということです。その差を生んでいるのは、時間を自分の意思でコントロールできているか、時間の「コントロール感」の差ではないでしょうか。

最後に、そのコントロール感と、時間やお金の使い方、仕事の満足度との関係を見ていきましょう。まず時間から見ていくと、2000万円以上のほうが10ポイント近く、「コントロールできていると思う」割合が高くなっています(法則27)。時間をコントロールすれば、継続して何かをやることも、自発的に何かに取り組んでみることもできます。すべての基本といえるでしょう。

次がお金ですが、これはさらに20.0ポイントの差が出ています。収入が多いからコントロールできていると感じる部分も多いという見方もできますが、コントロールできているから収入が多くなった面もあるでしょう。仕事についても、11.6ポイントの明確な差が出ています(法則28)。時間のコントロール感については繰り返し触れてきましたが、時間ばかりでなく、お金、そして仕事についてもまた、コントロールしているという感覚が重要です。

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プロフィール

小宮 一慶

1957年、大阪府生まれ。81年、京都大学法学部卒業後、東京銀行入行。86年、アメリカのダートマス大学経営大学院でMBA取得。帰国後、経営戦略情報システム、M&A業務に携わったのち、岡本アソシエイツ取締役に就任。国際コンサルティングを手がける。93年、カンボジアPKOに国際選挙監視員として参加。94年より、日本福祉サービス(現セントケア)にて、在宅介護問題に取り組む。96年、小宮コンサルタンツを設立。コンサルタント、非常勤取締役、監査役として企業経営の助言を行うほか、講演、著書を通じてビジネスマンに必要な基本スキルについて、わかりやすい言葉で指南している。明治大学大学院会計専門職研究科特任教授。近著に『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』(ディスカヴァー21)、『ビジネスマンのための「読書力」養成講座』(ディスカヴァー21)、『「1秒!」で財務諸表を読む方法』(東洋経済新報社)、『お金を知る技術 殖やす技術』(朝日新書)などがある。

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