
負け組は自殺でもするしかないのか
回答者ジャック&スージー・ウェルチ
このような質問をする人は、勝利というものを経済的見地からしかとらえられていないのです。
翻訳=ディプロマット
負け組になった人間は自殺でもするしかないのでしょうか。
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このような質問をする人は、勝利というものを経済的見地からしかとらえられていないのです。勝利とはけっしてそのようなものではありません。
勝利とは、自分なりの目標を設定してそれを達成することであり、そこに行き着くまでの経験を楽しむことです。勝利は仕事にまったく関係がないこともあれば、深く関係していることもあります。
たしかに人間は、企業の幹部として勝利をおさめることができます。でも、大工としても、数学教師としても、バンドの歌手としても、同様に有意義な勝利を手にすることができる。子どもや親の面倒を見たり、よき友人であったりすることでも勝利をつかむことができます。それがあなたの選んだ夢であれば。
世界で最大の勝者は、「私は自分の選んだ人生を生きているか」という問いに「イエス」と答える人なのです。
私の知っている最大の勝者の1人は、経済的な定義によると勝者の資格はまったくないことになると思われる人物です。ジェームズ・オコネルはハーバード大学医学部の出身ですが、権威があって高い収入も得られるキャリアの道には進まず、過去22年の間、バンを運転して毎晩のようにボストンを回り、ホームレスを診てきました。質素な暮らしですが、金銭は彼にとって重要ではないのです。彼の人生は喜びに満ちており、庶民から上院議員まで、幸運にも彼と知り合ったすべての人が彼を愛しています。
勝ち負けは数量化できないものです。それは心の有りようであって、敗北が訪れるのはあなたが諦めたときだけです。こう考えてみれば、世界のすべての人が勝者になることができることがわかるでしょう。
ジャック・ウェルチ
1935年生まれ。60年にゼネラル・エレクトリックに入社。81年、同社会長兼CEOに就任。
大企業病に陥っていた同社を変革し、世界最強の企業の1つに育て上げた。
その手法と哲学は、世界中の経営者のお手本となっている。2001年に引退後も、講演・著作を通じてビジネス界の啓蒙に努める。
武田薬品、富士通、資生堂……。経営者の知られざる素顔を描く。
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