
「30代なら400万~600万、40代なら600万円以上欲しい」
「理想の結婚相手? やさしくて誠実な男性です」。独身女性は、結婚について聞かれると、判で押したようにこう答える。
だが実際には、人柄だけでなく「年収」も外せないポイントだ。
2009年3月、「プレジデント」では20~40代独身の男女2000人に、インターネットを通じてアンケート調査を行った。その結果、改めていまの時代の「結婚と年収」の相関関係が、明らかになった。
まず図1-1を見ると、結婚相手の条件として、「人柄」や「価値観が合う」ことを重視する女性が圧倒的に多く、「年収」重視の女性は2割ほどに過ぎない。しかし、人柄に自信があっても安心はできない。
結婚相手に妥協できる年収を聞いた図1-2では、「相手の年収にこだわらない」女性が、わずか1割前後しかいないのだ。つまり、おおっぴらに「年収重視」とは言わないが、9割の女性が男性の年収にこだわっているというわけだ。
具体的にどの程度こだわっているのかというと、相手が30代男性の場合の妥協年収は、「400万~600万円」が4割超と最も多く、相手が40代後半の男性では「妥協しても600万円以上」が、約半数にのぼった。かなり高水準な要望に驚いた男性も多いかもしれない。見逃せないのは、男性の年齢が上がるに連れ、独身女性が求める年収も上がる、という事実だろう。
また、図1-2を詳しく見ると、年収が高い女性ほど、男性の年収に妥協しない様子も、見てとれる。たとえば30代後半の男性に対して600万円以上の年収を求める女性は3割弱しかいないが、年収500万円以上の女性に限れば約6割と、2倍以上に跳ね上がるのだ。
どんないい人とでもボロアパートはイヤ
「だって、自分より年収が低い男性との結婚は考えられないんです」
石油会社の人事部で正社員として働くA子さん(27)は、そう言い放った。
30歳までに結婚したい、と話す彼女が思い描くのは、等身大の生活。極端な玉の輿願望があるわけではないが、目標は「30歳で世帯年収1000万円」、相手と2人で500万円ずつ稼ぐイメージで、そこはどうしても譲れないという。
「自分より年収が低い男性は、何かとコンプレックスを抱きそう。第一、年収300万円の男性との結婚生活なんて想像もできない。どんなにいい人とでも、ボロアパートに住むのはイヤ」(A子さん)
牛窪 恵
マーケティングライター
うしくぼ・めぐみ●1968年、東京都生まれ。大手出版社勤務ののち、2001年、インフィニティを設立。マーケティング、企業PRなどを手がける。近著に『独身王子は早く死ぬ?』(プレジデント社)、『草食系男子「お嬢マン」が日本を変える』(講談社+α新書)がある。
武田薬品、富士通、資生堂……。経営者の知られざる素顔を描く。
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