
飯島 勲|悪徳不動産業者のウソを見抜くコツ
「リーダーの掟」
不動産というものは決して安くない買い物です。徹底的に疑念を取り払ってから、購入しても遅くはないのです。
小山唯史=構成 ※図版は飯島勲氏の話をもとに編集部作成。
街はどうして交互に発展するか
1972年に小泉純一郎代議士の秘書となってからは、都内や神奈川はもちろん首都圏の各地を訪れる機会もグンと増えました。
私は上野、巣鴨、錦糸町、国分寺、三鷹、武蔵境、蒲田、そして、現在の千葉の自宅に至るまで、東京都内や近郊のさまざまな街に住んできました。
通勤途中、いろんな人の顔や姿を見ては、彼らがどんな生活をしているのか、どんなことを考えているのか、ちょっとした手がかりの中から類推しようとジッと観察を続けてきました。
電車の窓から見える景色も同じことです。この街にはどんな人が住み、どのように発展していくか。通勤は固くなった思考を解きほぐす「頭の体操」にはもってこいの時間です。駅周辺への本社進出や営業所、支店設置などを考えている企業にとって、場所の選択、つまり立地は企業の生き残りや長期戦略にも関わるはず。通勤時間からビジネスは始まっているのです。携帯電話をいじくっている場合ではありません。
駅周辺の街の発展について、注意深く観察していれば、不思議なことに気づきます。
線路を挟んでの両サイドが、均衡することはまずありません。どちらかの側の街が発展し、10~20年の長い期間を経て、反対側が開発されていくことになります。
JR総武線の錦糸町は南側、亀戸は北側が今まで栄えていました。バスターミナルや銀行があることを見ても一目瞭然です。ところが近年になって、再開発が進み、駅の反対側が栄えるようになっています。この両駅にとどまらず、どんな駅であっても同じことが言えます。現在は賑やかな駅前の一等地だからと進出しても、将来、街の中核が駅の反対側に移ってしまえば大きな損失となるでしょう。個人がマンションを選ぶ場合も同じことです。
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