暮らしの裏ワザ事典
2009年 10月 31日

シミ

シミの多くは老人性色素斑となる。老人性色素斑の原因は3つ。「紫外線」「炎症」「年齢」である。

キーワード: 元気なカラダ入門 皮膚
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男性用の日傘も売り出された。今や日焼けを嫌うのは女性だけではない。日焼けの先にはシミがある。そのシミを抑えて若々しい肌でいるのは、それもこれからの“ダンディズム”――。

では、そのシミを正しくご存知だろうか。「シミ」といって形成外科や皮膚科を受診する人の多くは、「老人性色素斑」「肝斑」「扁平母斑」「太田母斑」「日光角化症」「そばかす」をさしている。

この中で、正確にシミといえるのは老人性色素斑と肝斑の2つである。肝斑は男性にはほとんど見られないことから、女性ホルモンが関係していると考えられている。

つまり、シミの多くは老人性色素斑となる。老人性色素斑の原因は3つ。「紫外線」「炎症」「年齢」である。

紫外線の影響では光老化といって「メラニンの増加」と「活性酸素」があげられる。

表皮にあるメラノサイト(色素形成細胞)の中にはチロシンというアミノ酸があり、これがメラニンを増加させるにはチロシナーゼという酵素の働きが必要になる。紫外線がチロシナーゼを活発化させ、結果、メラニンが増加する。

活性酸素はどうか。人間の細胞は、リノール酸などの不飽和脂肪酸でできた細胞膜に覆われている。これが活性酸素で酸化されると過酸化脂質になって、シミとなる。

炎症は洗顔のしすぎが関係する。ナイロンタオルで顔を洗っている“厚顔”な人もいるが、そういった摩擦が炎症、そして酸化に結びついてシミをつくる。

年齢は肌の新陳代謝が衰えるため、色素をどんどん排出するパワーがなくなるのが原因である。

シミをつくらないようにするには「紫外線に当たらない」「炎症を起こさない」「乾燥させない」「清潔にする」を徹底させる必要がある。

紫外線から肌を守るには「日傘をさす」「帽子をかぶる」「長袖の服を着る」「UVカット効果のあるサングラスをかける」「日焼け止めクリームをこまめに塗る」などを心がける。

高原でのテニス、ゴルフのときにはPA「+++」、SPF「30」以上の日焼け止めクリームを塗るべきである。

炎症を起こさないためには洗顔はやさしく。肌の乾燥に注意して肌のケアを忘れてはいけない。男性も魅力的でいるためには、肌の若々しさを気にしなくてはならない時代になったのである。

【食生活のワンポイント】

日焼け止めクリームやお肌のケアは、あくまで外からシミを防ぐもの。体の中からシミを防ぐには、少なくとも以下の4点はしっかり実行すべきである。

(1)ビタミンAを十分に摂取しよう!
 加齢によって肌が乾燥するのは、水分不足以外にビタミンA不足もある。Aはみずみずしい肌には不可欠。
 多く含む食品は鶏・豚・牛レバー、卵、牛乳、チーズなど。

(2)ビタミンCをしっかり摂取しよう!
 ビタミンCはプリプリお肌をつくるコラーゲンの生成に不可欠なビタミン。さらに抗酸化作用があるばかりか、ビタミンEの修復作用もある。
 多く含む食品はイチゴ、レモン、キウイフルーツ、ゴーヤ、ブロッコリー、トマト、小松菜、ホウレン草など。

(3)ビタミンEを積極的に摂ろう!
 抗酸化ビタミンの代表。紫外線に対する抵抗力をつけて肌を守る。
 多く含む食品はアーモンド、ピーナツ、キウイフルーツ、イワシ、タラコ、ホウレン草、卵など。

(4)その他の抗酸化物質を摂ろう!
 抗酸化で有名な物質は多い。
 トマトのリコピン、タマネギのケルセチン、ブルーベリーのアントシアニン、ゴマのセサミン、大豆のイソフラボン、サケのアスタキサンチン、ワカメのルテインなど。

プロフィール

松井 宏夫

医学ジャーナリスト

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